平屋の第一印象を決める外壁。外観は、周囲の環境や窓、ドアとの組み合わせも考える必要があり、思っている以上に住み心地に影響を与えます。
さまざまな色や組み合わせがありますが、どんなデザインにすればよいか悩む方も多いでしょう。外壁の色選びのポイントをご紹介していきます。
平屋の外観は家の第一印象を決めます。外観を決める大切な要素、外壁の色、デザイン、素材はおしゃれでこだわりのものを選び住宅を建てたいですよね。この記事では平屋住宅の外壁の色選びの方法や注意点などをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
こだわりの平屋の外壁を|色選びのポイント
平屋の第一印象を決める外壁。外観は、周囲の環境や窓、ドアとの組み合わせも考える必要があり、思っている以上に住み心地に影響を与えます。
さまざまな色や組み合わせがありますが、どんなデザインにすればよいか悩む方も多いでしょう。外壁の色選びのポイントをご紹介していきます。
色の特性
平屋の外壁の色を決めるのには、色の特性を知ることが大切です。
明度の低い色を外壁に塗装すると室内の温度は上昇しやすくなります。逆に明度の高い色を外壁に塗装すると室温は影響を受けにくいという特性も。
原色の塗装色はあせやすく、クリームなどの原色から離れた配色はあせにくいと考えられています。
築年数が経つと、外壁は汚れが目立ったり、緑がかったりすることがあります。白い外壁は汚れが目立ちやすく、グレーやクリーム色は汚れが目立ちにくいです。黒は汚れにくいと思われがちですが、じつは、黒も砂埃などの汚れが目立ちやすいということを知っておきましょう。
外壁の色は、希望している建物のテイストに合わせるとイメージがしやすいです。白や単色のみでシンプルモダンを目指すのか、黒を使い、シックでかっこいいイメージにするのか。クリームや木材や木目を利用して温かみやナチュラル感をだすのかなど。外壁のアイデアは無限大です。施工事例などの情報を参考に、イメージしてみると良いですよ。
素材を選ぶ
外壁は、素材によっても発色やイメージに違いがあります。広い面積の外壁は、素材によっても大きく印象を変えます。
<外壁の素材>
外壁の素材 |
特徴 |
サイディング |
外壁にパネルを貼るタイプ。短工期で安価。メンテナンスが簡単 |
漆喰 |
自然素材で防火性、防汚れ性にすぐれた塗り壁 |
モルタル |
セメントと砂を水で練り合わせた塗壁 |
木材 |
自然素材で温かみのある雰囲気の木材 |
レンガ |
劣化が少なくおしゃれなレンガ |
ガルバリウム鋼板 |
金属製のパネル式外壁材。防水性が高い |
外壁の素材は、自分の理想のテイストに合わせて選びましょう。外壁の一部をレンガや木材にするなど、サイディングや漆喰などと素材を組み合わせておしゃれに見せると、雰囲気が出ます。
周りの風景に合わせる
住宅街などの土地に、新築住宅を建てる際は、周りの家や風景に合わせることも大切です。あまりにも個性的な色や形の家を建ててしまうと近隣から、よいイメージを持ってもらえない可能性も。近隣の家や地域の風景を壊さない、外壁の色や素材を選びましょう。
内装に合わせる
外観と内装が全く違うテイストや色合いだと、全体にバランスの悪い家になってしまう可能性があります。外壁は、ナチュラルなテイストなのに、玄関から家に入るとシックな和モダンの部屋となると、ちぐはぐな印象に。新築住宅を建てるのであれば、ひとつのテイストを決めて、外観と内装を統一させましょう。外観も内装も自分好みのおしゃれなテイストで囲まれた暮らしが実現できたら、快適そのものです。
ナチュラルテイストならば、白い外壁と一部分を木材にしたり、和モダンテイストならば、外壁は黒などシックに仕上げたりと統一感を持たせることでバランスの良い家になります。
色のまとまりを考える
住宅の外壁は、色のまとまり考えることも大切。単色はそのままでもまとまりますが、複数の色を組み合わせるのであれば、ベースカラーの割合を大きくし、他の色はアクセントに使用するようにしましょう。
平屋の外観を決める要素
平屋の外観の印象を決めるのには、外壁の色だけではなく他にも要素があります。屋根、窓、ドアは、外観の統一感やイメージを左右する大切な部分です。施工店舗に相談し、計画段階でしっかりとレイアウトのシミュレーションしておきましょう。
屋根の形状や色を選ぶ
平屋の屋根は、屋根の位置が2階の住宅よりも低くなります。そのため、外観の印象を左右し、よく見られる場所でもあるのです。屋根の形で家のデザイン性に違いが出ます。屋根は、家の中の天井の高さや形のデザインにも影響を与えることも知っておきましょう。
平屋の屋根にはさまざまな形があります。
<平屋におすすめの屋根>
屋根の形状 |
特徴 |
寄棟屋根 |
最上部から4方向に勾配をつける屋根。 4方向に軒がつくので、外壁をしっかり守れる。 耐風性が強い。建築費は割高。 |
片流れ屋根 |
頂点から片方だけに勾配をつけた屋根。 スタイリッシュな印象。 平屋の内装に吹き抜けやロフトなどを設けられる。 |
切妻屋根 |
「へ」の字のように2面を頂上部で合わせた屋根。 シンプルな構造なので建築費が安価 |
陸屋根 |
屋根が水平かわずかに傾いた屋根。 シンプルな平屋になる。メンテナンスの価格が安い。 |
平屋の屋根にはいくつかの種類があり、形状によって家の雰囲気に違いがありますが、面積も大きい分、屋根の色選びも慎重に行いましょう。外壁の色に合わせて、統一感が出るようにするのがベストです。
窓のレイアウトにこだわりを
平屋は1階ワンフロアのみの建物となるため、窓レイアウトにも家の外観を左右する大きな要素に。可能な限りシンプルで窓に人の目がいかないようにするとバランスよくまとまります。
平屋は、周りの環境によっては、日当たりが悪くなる可能性もあります。吹き抜けを採用し、高い位置に窓をレイアウトするとよいでしょう。リビングなど家族が集まる場所に、吹き抜けを設置すれば、開放的で明るい空間が広がるはずです。
中庭やテラス、ウッドデッキとつながる面には大きな窓を設置するのもおすすめ。プライバシーを守るため、道路や周囲から家の中が目に入らない窓の工夫も必要。高い位置に窓を設置したり、道路に面した窓にはブラインドをつけたりと多くの工夫が必要です。
平屋の窓にもいくつかの種類があります。それぞれに特徴に違いがあります。使用用途と形状を考えて、外観に合う窓を選びましょう。
<窓の種類>
窓の種類 |
特徴 |
すべり出し窓 |
横または縦の軸を基準にして外側へガラス戸が開く窓 |
上げ下げ窓 |
2枚のガラス戸を上下に配置し、開閉する窓 |
引き違い窓 |
左右二枚のガラス戸を、レール状で横にスライド式で開閉する窓 |
はめ殺し窓・FIX窓 |
窓ガラスを窓枠にはめ込んで開閉はできない窓 |
スリット窓 |
壁面にある細長い空間を利用して設ける細長い形をした窓 |
掃き出し窓 |
床面に面しているため、出入りが自由な窓 |
腰高窓 |
腰の高さよりも上の位置に設ける窓 |
出窓 |
外側から見た時に壁から飛び出ているような形状の窓 |
天窓 |
住宅の屋根につけられた窓 |
家のテイストに合ったドア
玄関のドアも平屋の外観を印象づける大切な要素です。ドア選びで重要なポイントは、家のテイストと外壁の色や素材に合わせることです。ナチュラルモダンな注文住宅には木のドア。シンプルモダンな住宅には、無機質な鉄製素材のドアなど。コントラストや調和を活かす工夫をすると良いですよ。
平屋と相性のよい外壁の色と注意点
平屋に使う外壁の色によって、テイストや印象が変わります。ここからは、平屋に相性の良いおすすめの外壁の色とその注意点を解説していきます。
白系の外壁
白系の壁は、人気の外壁の色です。ナチュラルテイストやシンプルモダンテイスト、和風モダンテイストなど多くのテイストに合います。他の外壁の色とも合わせやすいので、色の組み合わせを楽しめます。白系の外壁と一言でいっても、シンプルな白、黄味がかった白、アイボリーに近い白などさまざま。屋根の色にも合わせてコーディネートしてみてくださいね。光の当たる角度によっては汚れが目立ちやすくなるケースのあるのが注意点。シンプルな外観の形状にするとリフォームしやすくなります。
黒系の外壁
黒系の外壁は、かっこいい雰囲気にしたい方におすすめの色。高級感のある和モダンや無機質なイメージの住宅にしたい方に人気があります。黒系の外壁も、他のカラーとの組み合わせを楽しめます。ただし、あまりにもたくさんの色と組み合わせると、イメージが崩れやすくなるので注意しましょう。黒系の外壁は、砂や土の汚れが目立ちやすいことも知っておきましょう。黒系の外壁は、ウッドフェンスや木製ドアとの相性も良いです。
木材の外壁
外壁に木材を取り込むのも選択肢のひとつです。木の外壁というと昔ながらの家を思い浮かべる人もいるかもしれません。でも自然素材を利用した木材は、さまざまなテイストの家との相性が抜群。木目調のサイディングもありますが、木の質感を楽しみたいなら、天然木がおすすめです。ナチュラルモダンや和モダンなどのテイストにも相性が良く、高級感があり趣のある外観に仕上がります。
木材の外壁の注意点は、天然木なので、木の色の変色があるのが注意点。ただし、経年劣化であるため、それも味わいとして考え楽しむことができます。
また木材はサイディングと違って廃盤の心配がありません。部分的な張り替えリフォームが可能。同じ材料を手に入れやすいのもメリットです。木材は水分を吸収しやすいので、劣化しやすいのはデメリット。メンテナンスをすることで、劣化を防ぎ長持ちしやすくなります。
テイスト別平屋の外観アイデア
平屋の外観はテイストによって統一感をもたせるのがおすすめ。でも、何の色をどのような配色で合わせたらよいか悩む人も少なくないでしょう。テイスト別おすすめの外観の色や形状をご紹介します。希望のテイストに合わせた外観の参考にしてみてください。
ナチュラルモダンな平屋
ナチュラルモダンな平屋には、白やクリーム、アイボリーなどやさしい色合いの外壁がおすすめ。アクセントに木のドアやフェンス、レンガやタイルを組み合わせると、よりデザイン性が高くなります。庭にシンボルツリーやガーデニングなどを施し、グリーンと組み合わせると、より自然を感じるイメージに。おしゃれなカフェの外観のような、平屋の外観に仕上がります。
和風モダンな平屋
和風モダンは、和風でありながらも洗練されスタイリッシュなテイスト。平屋のテイストでも人気が高まっています。屋根の厚みを薄くし、余計なデザインを省くこと。外壁の色は落ち着いた色をチョイスすることで、現代的な和風モダンの外観になります。
シンプルモダンな平屋
シンプルモダンは、無駄を省き、スタイリッシュで洗練されたデザイン。建物の形状をシンプルに。屋根は、水平の陸屋根にし、箱のような形状にした家が人気です。小さめのFIX窓を設置するなど、窓の主張を抑えるとおしゃれな外観に。
北欧モダンな平屋
白やベージュなどの外壁の色を主に使い、切り妻屋根を合わせるのが北欧モダンな平屋です。窓を大きくし、日差しを多く取り入れやすくするのも、北欧の家の特徴。屋根の色はグレーやブルーなど落ち着いた色にするとよいですよ。
フレンチモダンな平屋
まるでフランス映画にでてくるような、おしゃれな住宅がフレンチモダンテイスト。赤レンガ屋根と白い外壁と組み合わせるデザインが人気です。軒にアイアンを組み合わせるとアクセントになり、よりフレンチモダンな雰囲気を演出できます。
カントリーモダンな平屋
広く奥行きのある屋根に覆われたカバードポーチと、シンプルな切り妻屋根がカントリーモダンな平屋です。平屋の場合は屋根の勾配を小さくすることで、軒を伸ばすことができ、奥行きがでます。外壁の色は、クリームやアイボリー、淡いグレーも人気があります
中庭のある平屋の家【施工事例】
中庭を中心とした平屋の施工実例です。どこにいても明るく開放感があります。外壁は落ち着いた色にし、窓や柱の配置をデザインすることでおしゃれな印象に。中庭を中心とした間取りの平屋は、家事動線にもこだわった実用的な間取りになっています。
(富山市 株式会社すまいるほーむ 施工事例より)
外観は慎重に選ぶのが大切|まとめ
今回は、平屋の外壁の色選びや素材の注意点などをご紹介しました。外壁は、外観の大部分を占めるので家の印象を決める大切な要素です。平屋はシンプルなつくりだからこそ、アレンジしやすいのがメリットです。
外観は周囲の街並みのイメージも左右してしまう可能性も。好みの色だからとすぐに外壁の色に決めずに、慎重に検討しましょう。
理想の外壁のプランを立てるのには、設計前にたくさんの情報を集めておくとよいでしょう。インターネット検索で実績のある施工会社を探すのもおすすめ。ハウスメーカーや施工店の無料のカタログや詳細な資料をホームページより請求するのも良いですよ。
インターネット検索をすると、さまざまな外壁の事例を見ることができます。理想の外壁の色をイメージしやすいですよ。
自分の住んでいるエリアの施工会社や住宅メーカーに電話で予約をして、モデルハウスやイベントに出かけてみるのもよいでしょう。じっさいの家を見れば、外壁の色もイメージしやすいです。住宅を建てる工務店には不明点等相談や確認をし、後悔の無いようにじっくり、プランニングしてくださいね。
すまいるほーむでは、長年住まいづくりに携わってきた実績と、経験豊富な担当者がお客様との打ち合わせを入念に行い、適切なアドバイスをいたします。豊富な現場経験を持つスタッフが快適な家づくりをご提案します。
注文住宅をお考えのお客様は、ぜひお気軽にすまいるほーむにお問合せください。