平屋は、ワンフロアのみの空間でコンパクトであるというイメージがあるのではないでしょうか。平屋は想像以上にたくさんのメリットがあり、新築住宅を検討の人にも人気が高い住宅です。でも平屋にはデメリットもあります。ライフスタイルに合わせた戸建てを実現するためにメリット、デメリット両方を知っておくとよいです。
ブログ・コラム
平屋の内装をモダンでかっこいいデザインにするポイント|外観もおしゃれにするコツを施工実例合わせて解説
「モダンなデザインの平屋を建てたい」と考えている人は、建築の内装にもこだわりたいと思っているのではないでしょうか。今回は、平屋の内装をおしゃれにするポイントを解説します。平屋のメリットやデメリット、外観や間取り施工実例もご紹介。参考にしていただけるとうれしいです。
平屋のメリットとデメリット
平屋のメリット
おしゃれで住みやすい平屋にはメリットが多くあります。バリアフリー性があり、生活動線や家族との距離感についても考えられた家づくりが可能。まずは平屋のメリットをご紹介します。
<平屋のメリット>
・バリアフリー性があるので、小さなお子様がいるご家庭や介護にもおすすめ
・ワンフロアにすべての生活環境が整い、家族との程よい距離感がある
・勾配天井や吹き抜けを利用して、日当たりのよい開放的な空間をつくれる
・洗濯物は階段を上って干しに行く必要がなく、生活の動線がスムーズ
・地震や台風に強いといわれている
・コンパクトな間取なので心地よい暮らしができる
平屋のデメリット
平屋はメリットが多いのですが、デメリットもいくつかあります。計画を立てる最初の段階で、それぞれの注意点を意識し、施工会社に相談したり、対策をしたりすることができます。
<平屋のデメリット>
・2階建てに比べ、収納が少ない
・すべての居住空間を1階部分につくるため、広めの土地が必要
・日光が当たりにくいので、中庭や吹き抜けで明るい空間をつくると対処できる
・風通しが悪くなる可能性も
・建築費用が高め
・床下浸水の対策をする必要がある
平屋のメリット、デメリットを知っておくと、内装を作る上でもバランスのよいデザインが可能になります。
平屋をおしゃれにする内装のコツ
平屋は、コツをおさえることで素敵な住まいになります。吹き抜けをプラスしたり、小上がりを作ったりと工夫はたくさん。使い勝手も重視しながらも、自分好みの内装を考えることが重要です。
吹き抜けをプラスして明るい空間に
平屋に吹き抜けをつくると開放感のある空間をつくれます。明るい空間は、それだけでも気持ちがよいものです。玄関ホール、ダイニング、リビングなど快適さを求める場所に配置するとよいでしょう。吹き抜けの部分には見せる梁をつけると、立体的になりよりおしゃれになります。土地の周囲の環境によって自然光が入りにくくなりがちな平屋ですが、吹き抜けはデメリットもカバーできます。
収納を兼ね備えた小上がりを作る
小上がりとは、家の中に設けられた段差で区切られた空間のこと。フラットな部分に変化をつけメリハリができます。和室にしたり、掘りごたつを設置したりして、くつろぎスペースをつくれます。小上がりは、高くなった部分に引き出しをつけられるのも魅力のひとつ。収納スペースが限られる平屋にとって、散らかったものを片付けられる収納は大切です。
中庭をつくって奥行きをもたせる
平屋に中庭があるとおしゃれさがぐっとアップします。中庭に面したどの部屋にいても、自然の光を感じられるメリットも。室内から平屋に続く床をフラットにすれば、部屋に奥行きがでて広く見えます。中庭は、ガーデニングやDIYなど趣味を楽しむ場としても活用できるのがよいところ。ウッドデッキにしてテーブルとチェアをおいて、カフェ風にして過ごすのもおすすめです。平屋が、居心地のよいおしゃれな空間になるはずですよ。
ロフトやスキップフロアをつくる
リビングやダイニングに、高さのある別空間を設けることで、おしゃれ感が上がります。ロフトやスキップフロアは、高低差があるので縦の空間に開放感が生まれますよ。収納としても利用できるので使いやすくなります。
インナーガレージをつくる
インナーガレージは、家の中に愛車を保管するガレージのことです。自分の車やバイクを大切に保管するのはもちろん、趣味スペースとして役立ちます。また、ガレージに面した壁にガラス窓をつけたり、ドアをガラス張りにしたりすれば、室内から車やバイクを見られるので、おしゃれなインテリアに活かせますよ。インナーガレージがあると、室内から車への移動も楽になり便利です。
内装にテーマを持たせる
平屋の内装は、テーマを持たせることで統一感が生まれ、おしゃれな空間をつくりだすことができます。たとえば、シンプルにこだわったスタイリッシュな空間、北欧風の温かみのある空間、カフェテイストや木目や自然素材を利用したナチュラルテイスト、ヴィンテージテイストなど自分の好みに合わせてテーマを決めるとよいですよ。
壁紙や塗り壁、床、カーテン、ファブリックなどに、テーマで統一すると選びやすいです。
照明にこだわる
おしゃれな空間づくりにはデザイン性のある照明が欠かせません。照明器具のデザインや明るさにも注目して選んでみると良いですよ。天井に埋め込むタイプのダウンライトは、すっきりとした印象になります。スポットライトなどの間接照明もうまく取り入れましょう。天井や壁、床にスポットライトがあたるとアクセントになりリラックス効果にもなりますよ。
平屋のおしゃれな内装テイスト
おしゃれな平屋では、どんな内装テイストの人気があるのでしょうか?ここからは、平屋の内装を種類別にご紹介していきます。さまざまなテイストがあり、色づかいや、素材などそれぞれが個性豊かなスタイルになります。自分好みのテイストを見つけて設計のプランニングに活かしてくださいね。
和モダンテイスト
和の要素を取り入れたモダンテイストの平屋を「和モダン」といいます。畳を敷いた和室、木材のドアなど伝統的な和風のデザインは、スタイリッシュです。内装は落ち着いた色づかいにし、くつろげるスペースを設けると趣が出ます。ゆったりと過ごせる和モダンは、広い世代に人気が高いです。
ナチュラルモダンテイスト
内装に自然素材を取り入れたスタイリッシュなテイストが「ナチュラルモダン」です。白を基調にした空間は、カフェのような印象もあり、リラックスできます。カーテンやタイル、建具などインテリアをナチュラルに統一することで、バランスの良い家になりますよ。温かみのあるナチュラルモダンテイストは、子育て世代にも人気があります。
シンプルモダンテイスト
内装の色を白や黒、グレーなどモノトーン配色をつかった「シンプルモダンテイスト」は、すっきりとしたシンプルなイメージになります。カラーだけではなく、素材感にもこだわるとよりシックに。無機質な素材感や、インダストリアルデザインの洗練されたインテリアを使って、シャープでクールな印象に。かっこいいスタイリッシュな生活をしたい方にもおすすめです。
北欧テイスト
北欧とは、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランドといったヨーロッパ北部で生まれたテイストのこと。白やグレー、青などナチュラルで控えめな色合いを使い、シンプルでやさしい曲線でデザインされています。ほっこりとリラックスできる空間を作りたい方におすすめのテイスト。
ヴィンテージテイスト
古材や古いアイアン、革製品など使い込まれたような素材をベースにした重厚感のあるテイスト。内装に利用するなら、床材や家具に古材を組み合わせてかっこいい空間づくりができます。アンティーク家具や雑貨を取り入れて、レトロな雰囲気をつくります。味わい深い空間で、スタイリッシュに生活したい方におすすめです。
カフェ風テイスト
カフェのようなおしゃれでぬくもりのあるテイストがカフェ風です。ナチュラルカフェやヴィンテージカフェ、北欧カフェやフランスカフェなど憧れのカフェのように内装を作ります。壁や床、カーテンや家具、タイル、ファブリックに至るまで、テイストに合わせて統一するように仕上げることで、カフェ風の内装に仕上がります。かわいい雰囲気が好きなカフェ好きの方にもおすすめです
内装に合わせて外観もおしゃれにする方法
平屋の内装にこだわるのなら、お客様が最初に目にする外観もおしゃれに仕上げましょう。片流れ屋根や外壁などを工夫するとスタイリッシュな外観になりますよ。外観と内装を統一できるよう、施工事例などを参考に工務店にもよく相談しましょう。
片流れ屋根でスタイリッシュな外観
片流れ屋根とは傾斜が一方向に流れてついている屋根のことです。シンプルな形状の見た目の屋根は、おしゃれでスタイリッシュな特徴の外観に。左右対称の三角屋根に比べ、デッドスペースを有効出来る構造なのも魅力。ロフトにして収納を増やせます。デザイン性も機能性も兼ね備えた片流れ屋根は人気が高いです。
内装に合わせて外壁もテーマを統一する
おしゃれな平屋を建てる上で大切なのが、「テーマを統一すること」です。ナチュラルモダン、和モダン、シンプルモダン、ヴィンテージ、北欧風、カフェ風などさまざまなテイストがあります。テイストが定まった住宅は、スタイリッシュな空間に。外壁や外構も内装に合わせて、カラーや質感を統一しましょう。はじめに目に入る外観と玄関から中に入った際の内装の雰囲気がマッチすると、おしゃれ度が格段に上がります。
平屋の内装を作る際に気をつけたいこと
平屋の内装を考える際に気をつけたいことがあります。注意点をおさえておけば、工事が始まる前にあわてずに済みます。
風通しをよくすること
平屋は、周りの住宅の環境によっては、風が通りにくい場合があります。風の通り道ができないと掃除がしにくいことや湿気がたまりカビが生えやすいなど、暮らしにくい住まいになってしまいます。内装にこだわりながらも、生活しやすいように機能的な部分を考えましょう。平屋の風通し対策としては、吹き抜けを作り、高い位置に窓をつけるのが効果的。また、中庭をつくれば、室内から面した部分に窓をつけることができます。窓の数を多くすることで、必然的に風の通り道ができますよ。
予算内に収まるようにする
平屋は、建築費用が高めになります。ワンフロアに生活空間をおさめることになるので、延床面積を広くとるとその分基礎の費用が高くなり工事単価も上がります。屋根の面積も2階建てと比べ大きくなるので、坪単価が高めに。また、収納場所の確保のためにロフトやスキップフロアを設けたり、日当たりやデザイン性を考えた小上がりや中庭、吹き抜けをプラスしたりとなるとさらに費用がかかります。複雑な構造になればなるほどお金がかかるのが、平屋です。壁紙や天井、床などの内装にもこだわりたいところですが、予算内に収まるかを確認しながらプランを立てるのがよいでしょう。
プライバシーを守る工夫を
平屋は、必然的に1階部分が生活空間となります。平屋を建てる土地が、人通りの多い道や道路に面していると家の中が見られてしまう心配があります。そのため、プライバシーを守る形状にして建てるのもおすすすめです。平屋は、コの字やL字など比較的自由度の高い形状が可能です。おしゃれな内装にする際には、プライバシーを守れる防犯を考えながらプランニングしましょう。安心して暮らせるはずです。
中庭のあるおしゃれな平屋の施工事例
中庭のあるおしゃれな平屋の施工実例です。中庭が中心にあるのでどこにいても明るく広々とした空間がひろがります。快適な湿度を保つ機能のある「エコカラット」をリビングに採用。デザイン性もあるので、さらにおしゃれな空間に仕上がりました。
中庭を中心とした間取りでも、家事動線は複雑にならないようにしっかり確保。オーナー様こだわりの家が完成しました
(富山市 株式会社すまいるほーむ 施工事例より)
おしゃれな平屋を実現するために実績のある施工会社を選ぶ|まとめ
おしゃれでモダンな平屋の注文住宅は、最近さらに人気が高まっています。外観や内装も合わせて建物全体を自由に理想のデザインに演出しやすいのが人気の理由のひとつです。
いろいろとメリットのある平屋ですが、価格が高くなる傾向があり、予算内に収まるように念入りに計画をしていくと安心です。そのためには、新築住宅の情報を集めるのも重要。
インターネット検索で、住宅会社の施工事例から役立つアイデアを見つけることができます。施工写真や口コミ、コラムを見たり、住宅会社に無料資料を請求したりして情報を集めましょう。自宅のエリアにあるモデルハウスや関連イベントに行ってみるのもおすすめ。不明な点や問題点は、モデルハウスの見学の時や電話やメールでハウスメーカーに気軽に相談しましょう。実績のある施工店を選んで、スタッフの詳しい提案を聞いてみましょう。
この記事を参考に素敵なhouseを実現していただけるとうれしいです。
【富山市・射水市・高岡市で叶える高性能なスマートハウス】
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