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中庭のある平屋
2023/08/23

中庭のある平屋の間取り|メリットや注意点についても富山の工務店が徹底解説

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平屋に中庭のある間取りは、日当たりがよくおしゃれな空間になると近年人気が上がっています。でも、「中庭を作るってハードルが高いのでは?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。中庭は、ポイントや注意点などをおさえれば、ハードルは高くありません。この記事では、注文住宅の平屋に中庭をつくるメリットや価格相場、富山の工務店による施工実例もご紹介。後悔しない家づくりをするために、ぜひ参考にしていただけるとうれしいです。




平屋に中庭をつくるメリット



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平屋に中庭をつくる家づくりは、デザイン的にも機能的にもたくさんのメリットがあります。平屋の良いところ、中庭のよいところ、二つのメリットの相乗効果で快適な住居を作れます。まずは平屋を建てる良い点と注意点を解説します。

 

<平屋を建てる良い点>

・バリアフリー性があるので、フラットでシンプルな空間づくりができる

・高齢の方が移動しやすく、バリアフリーであれば転倒防止にもなる

・家族との距離も近くなり程よいスペースができる

・高天井で開放的な空間を確保できる

・生活動線がシンプルになり便利

・コンパクトな空間で生活しやすい

・地震や風に強いといわれている

 

<平屋を建てる注意点>

・平屋はワンフロアになるので広めの土地が必要

2階部分が無いので延床面積が狭く、収納場所が少なめ

1階のみとなるので床下浸水の対策を考える必要がある

・建てる場所によっては、周辺の建物の影響で日光が当たりにくい

・ワンフロアであり間取によっては、風通しが悪くなることもある

・建築費用が高め

 

平屋を建てるのにはメリットも多いのですが、注意点がいくつかあります。中庭をつくることで、平屋のデメリットを補うことが可能です。中庭は、どのような効果があるのでしょうか。詳しく説明していきます。

 



日当たりがよくなる


平屋に中庭をつくるメリットはなんといっても日当たりがよくなることです。平屋は、土地が周りの家に囲まれている場合や、周辺の高い建物の壁が日光を遮る可能性があります。

北側に面した部屋は、自然光が当たりにくく、昼間でも電気をつけなければならないことも。二階のある住宅に比べ、どうしても日当たりが悪くなりがちな平屋のデメリットをカバーし採光するのが中庭です。

中庭を中央に配置すれば、建物にまんべんなく日光が取り込まれ、明るい空間が広がります。



風通しがよくなる


平屋の中に庭を作ることで、風通しが抜群によくなります。住宅の1階部分は、2階部分に比べどうしても風通しが不十分になりがち。でも、中庭に面した部屋の窓を開けることで、風の通り道ができて、建物内の空気循環がスムーズに行われます。風通しがよくなれば、家の中が新鮮な空気に包まれ快適な生活が送れるはず。掃除の際も、空気循環ができ、湿気対策にも一役買うことになります。



プライベートな屋外空間が確保できる


中庭は、家の中にプライベートな屋外空間をつくれることも大きな魅力です。住宅の庭で過ごす際は、外からの視線が気になることがあります。中庭であれば家の外ではあるものの、玄関を出る必要がなく、プライベート性を確保。お子様の遊び場、ペットの運動の場としても安全性のあるのがメリットです。ガーデニングや、DIY、一時的なガレージにするなど、周りの目を気にせず趣味を楽しめる空間にもなります。窓を開けたいときは、中庭に面している部分なら防犯面においても安心ですよ。



おしゃれな空間づくりができる


平屋に中庭をつくる大きなメリットのひとつが、おしゃれな空間づくりができること。中庭に面したどの部屋にいても自然光を感じられ、明るい快適な家になります。また、中庭にガーデニングをしたり、テーブルとチェアを置いてカフェ風にしたりとインテリアも楽しめます。自分のこだわりの屋外空間を実現できるのもよいところです。




平屋に中庭をつくる際の価格相場



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平屋に中庭を作る際は、中庭に面した部分に壁や窓を取りつけることになります。その分家の面積が増えるため、建築コストが高くなると考えましょう。

 

中庭をつくると、坪単価に35万円上乗せされるのが相場です。一般的な住宅では、1千万以上費用がプラスされることも。施工するハウスメーカーによって外壁の素材や窓の数、サッシの仕様や、屋外用のライトやシャッター性能でも価格の差があります。施工会社を探したら、スタッフに希望を伝え、見積もりを取りましょう。何社か比較検討し、予算以上の費用がかからないように計画を立てましょう。



中庭のある平屋の間取りの種類

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中庭のある平屋の間取は、大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴をご紹介していきます。



ロの字型の間取り


ロの字型の間取りは、中庭の4方向を窓や壁に囲まれ、住宅の真ん中に位置する場所に設置されます。モダンな建物に合わせたいという希望が多いおしゃれな中庭となります。360度周りを建物で囲まれているので完全なプライベート空間が広がりますよ。ただし、家のど真ん中に位置する中庭のため、部屋への移動は回遊する必要があります。生活動線を考えなければならないというデメリットがあります。



平屋の中庭は、機能的で日当たりもよくメリットが多いことがわかりました。ポイントや注意点が心配な人は、自分の住んでいるエリアの工務店に相談してみましょう。地域のハウスメーカーであれば、モデルハウスでの見学会を予約することやイベントに気軽に参加できます。時間がない場合は、無料の資料請求をしてみるのもおすすめ。中庭づくりに活用できる役立つ情報やアフターケア、保証なども踏まえて十分に検討することが大切です。 新築を考えはじめたら、ぜひこの記事を参考に理想のマイホームを実現してください。

コの字型の間取り


コの字型の間取の中庭は、一辺が開放された中庭。コの字型の建物に合わせて設置されるのが一般的。コの字に中庭を設置することで、日当たりが良好になり空気の流れの良い空間が広がります。ウッドデッキで床の部分を繋げる事例も多く人気です。中庭の一方向は外側に面するため、視線が気になる場合には、プライベートを確保するために目隠しなどをつけるとよいでしょう。




L字型の間取りをした中庭もあります。L字とは、二方向に家の壁または窓が囲っていて、その他の二方向は外側に開放した中庭。自然光が入り、広い空間ができます。ロの字やコの字に比べ解放感はあるものの、防犯面やプライベート空間は劣ります。ただし、壁や窓の数が少なくなるので、家の価格は抑えられるのがメリットです。




平屋に中庭をつくるときの注意点



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機能的でおしゃれな空間を作りだせる中庭ですが、つくる時に気をつけたい点があります。注意点を理解した上で、後で不便にならないように工夫しましょう。不明な点は、設計の段階で工務店に詳しく聞き、さまざまな提案から検討するのがよいでしょう。



生活動線を考える必要がある


住宅の中に屋外空間の中庭を作るということは、中庭のない家よりも生活動線が長くなることを考えておきましょう。

 

とくにキッチン、ダイニング、トイレ、浴室、洗面所などの水回りや、洗濯を干す場所など、毎日の生活で欠かせないよく使う部分の動線は考える必要があります。「よく使う場所への移動は、不便な距離ではないか」「通常の暮らしやすい動線ができるのか」など、シミュレーションをしておくのがおすすめ。中庭のあるモデルハウスに出かけて、スムーズに流れるような生活動線をイメージしてみるのもよいですよ。

 

また、天気の良い日は、屋根のない中庭を通れますが、雨の日は室内移動です。天候のことも考えて中庭の間取を決めましょう。



生活スペースが狭くなる可能性がある


中庭の面積の分だけ屋外になるので、土地の大きさによっては生活スペースが狭くなる可能性があります。日々の生活に欠かせない、キッチンや浴室、トイレ、洗面所などの場所を確保し、動線を考えた上で中庭の間取りを決めましょう。平屋は、居住スペースがワンフロワにまとまっています。収納や寝室の場所などもあるので、中庭をつくることで間取りの自由度も少なくなるのです。中庭のよさを確保しつつも、生活しやすい住まいを目指しましょう。施工会社の経験あるスタッフに念入りに相談しながら、計画を立てるのがおすすめです。



雨水排水を考慮する


中庭で、もっとも注意したいのが雨水排水を考慮することです。とくにロの字の中庭は、どうしても雨水がたまりやすい構造になってしまいます。雨水が排水されないままでは、いくら風通しが良くても、湿気がこもりがち。近年では、台風などの大雨も起こっているので、雨水排水はしっかり行いましょう。排水用の集水枡を大きく設置したり、床に勾配をつけてたまった水を流れやすくしたりといった対策が可能です。

 

また、中庭には水栓をつけるかどうかも検討しましょう。ガーデニングや掃除をする時に、水道がないと不便です。家を建ててから、追加工事で給水管を引き込む場合、水道管の場所が遠いことやアスファルトがあれば撤去する必要があります。そのため、工事費用は2030万程必要。水栓設置の検討は、計画段階で見落としやすいので注意してください。




おしゃれな中庭をつくるためのポイント



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平屋に中庭をつくる際に、デザインや理想のプランを考えるのが楽しみのひとつではないでしょうか。中庭は、素材やテイストなど自由度が高く、自分にとって最適な空間をつくれます。おしゃれな中庭をつくるポイントをご紹介します。



外観や内装とテイストを合わせる


中庭をおしゃれにするポイントとして大切なのが、外観や内装とテイストを合わせることです。外壁や外構、部屋の壁紙、床材、サッシなどに合わせた色味や素材を重視すると、統一感が生まれます。高級感のある外観や内装の住宅であれば、大理石などのラグジュアリーな雰囲気の中庭がおすすめ。ナチュラルタイプやカフェのようなテイストのイメージなら、人工芝やウッドデッキを中庭に設置するのもよいです。またモダンな外観の住まいなら、コンクリートやタイルなどを使った中庭もおしゃれです。

 

また、部屋から中庭に出る際に床をフラットにすることで、部屋と屋外の変化がわかりづらく、自然につながっているように見えます。室内の間取が広く見えるという効果もありますよ。



シンボルツリーで緑をプラスする


中庭には、シンボルツリーを植栽し、緑をプラスすると自然を感じられ、おしゃれになります。中庭に面した部屋からは、木漏れ日が差し込み、カフェのような心地よい場所に。シンボルツリーを植えるなら、常緑樹がおすすめ。一年中落葉しないので、緑を楽しめ、落ち葉の掃除をする必要がありません。また、高く成長する木は、手入れに手間がかかることを考えて植えましょう。

 

<中庭におすすめの常緑樹>

・ソヨゴ…成長速度が遅いので手入れがしやすい。

・ユーカリ…おしゃれな葉形。高木になるので手入れが必要

・シマネトリコ…涼しげな葉形でシンボルツリーとして人気。高木になるので鉢植えもおすすめ。

・レモンの木…低木の常緑樹で、レモンの実がなるとインテリアにもなる。

 

中庭は、装飾を楽しむ場でもあります。シンボルツリーにとどまらずガーデニングをしてみるのもよいですよ。お気に入りのプランターやラックに、季節を楽しむお花や多肉植物を植えてインテリアを取り入れるのもおすすめ。野菜を育て家庭菜園をするのもよいでしょう。中庭であれば、部屋からすぐに移動できるので、植物の手入れもしやすいです。




中庭のある平屋の施工事例と間取り 



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中庭を中心とした平屋でどこにいても明るく広々とした空間を実現した施工事例です。



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リビングには、快適な湿度を保つ調湿機能とデザイン性のあるエコカラットという壁を設置。インテリアのアクセントになりました。中庭を中心とした間取りでも、生活動線は複雑にならないようにしっかり確保し、こだわりの家が完成しました。

 

(富山市 株式会社すまいるほーむ 施工事例より)




おしゃれでこだわりのある中庭で豊かな暮らしを|まとめ


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平屋の中庭は、機能的で日当たりもよくメリットが多いことがわかりました。ポイントや注意点が心配な人は、自分の住んでいるエリアの工務店に相談してみましょう。地域のハウスメーカーであれば、モデルハウスでの見学会を予約することやイベントに気軽に参加できます。時間がない場合は、無料の資料請求をしてみるのもおすすめ。中庭づくりに活用できる役立つ情報やアフターケア、保証なども踏まえて十分に検討することが大切です。

 

新築を考えはじめたら、ぜひこの記事を参考に理想のマイホームを実現してください。



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